Power of Science
PECOテクノロジー

注:花粉やハウスダストなどの有害物質を除去、分解するイメージです

このページでは、モレキュルを開発したMolekule社の 技術と企業について紹介します。
PECOは"Photo Electro-chemical Oxidation"の略 (光電子化学酸化)。
20年以上にわたる研究開発により、 アメリカの特許を取得しているPECO技術は、
光活性ナノフィルターと 特殊な触媒がさまざまな分子を 分解、除去し空気を浄化する技術です。

一回のフィルター通過で
空気中のウイルスを
99%以上不活性化

試験機関

ミネソタ大学物理工学部及び獣医学部

試験方法

空気トンネルの中を、ウイルスが入った風を1度だけ通し、どの程度空気が清浄されたかを測定する「シングルパス」方式を採用。PECOフィルターが搭載された空気清浄機の空気吸い込み口にのみ空気が流れるようにして実験を実施。

試験対象

世界的大流行の原因となっている新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)と同様の特性を持つ、空中浮遊するコロナウイルスである、牛コロナウイルス、および豚呼吸器コロナウイルス、そしてインフルエンザウイルスA型(H1N1)

試験結果

3種のウイルスすべてで99%以上の除去に成功。

従来のHEPAフィルターの
基準の
1/1000の
小さな物質まで除去

アメリカの特許技術のPECOフィルターは、
従来のHEPAフィルターの基準の 1/1000 まで 小さい物質も除去します。
HEPAは"High Efficiency Particulate Air Filter" の略で空気中の微細なホコリを取り除くのに
広く使われているフィルターです。

HEPAフィルターの基準は定格風量で0.3 μmの粒子に 対して99.97%以上捕集することですが(JIS規格)、
PECOフィルターはサイズが 0.0002μm~0.002μmのVOCの分子も分解、除去できます。

VOCの詳細は、下の「さまざまな物質を除去」をご覧ください
μmはミクロンあるいはマイクロメータで、1000分の1ミリの長さです
PECOテクノロジーは さまざまな物質の除去について多くのテストを実施しています。
ここではその一部を紹介します。

さまざまな物質を除去

  • 浮遊ウイルスを90分99.96%除去
  • 花粉を10分で79%除去
  • VOCを90分で検出不能レベルまで除去
    VOCは、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)の略称で、ガソリン、シンナー、塗料、接着剤などに含まれる トルエン、キシレン、酢酸エチルなどが代表的な物質。光化学スモッグの原因物質の1つとされます
  • ハウスダストを20分で82%除去

詳細は下のテストリポートを参照ください。

アメリカ及び日本の
サードパーティの認定ラボで、
PECOテクノロジーについて
さまざまなテストを
実施しています

テストはMolekule社のラボ(研究所)および サードパーティの認定ラボで実施したものです。
実験で使用されているAir Miniは 空気の状態を表示する機能のない、
本製品より1つ前のモデルで、空気清浄性能は両機種とも同じです。
なお、これらは実使用空間での実証結果ではありません。使用場所の状況や使いかた、個人によって効果は異なります。

VOCを90分で検出不能レベルまで除去

試験機関:ミネソタ大学粒子キャリブレーション研究所
試験報告提出日:2015年1月30日
試験空間:600L の空間
試験方法:1ppmの濃度に達するのに十分なトルエンを注入した後、PECOフィルターを使った空気清浄機を運転させた。 炎イオン化(FID)と光イオン化(PID)検出器を使用して濃度を測定した。
試験対象:トルエン
試験結果:90分後検知不能程度に

浮遊ウイルスを90分で99.96%除去

試験機関:一般財団法人 北里環境科学センター
試験報告提出日:2020年7月15日 試験番号:北生発_2020_0103号
試験空間:25㎥(約6畳)の密閉した試験空間
試験方法:試験空間内で、攪拌ファンを作動させながら、ウイルス液を10分間噴霧し、2分攪拌した後に、試験空間内の空気から初発(0分)の浮遊ウイルスを捕集した。その後、攪拌ファンを止め、Molekule Air Mini+を運転し、30、60、90分後に浮遊ウイルスを捕集した。なお、自然減衰(コントロール)も実施し、それぞれのサンプルの浮遊ウイルス数を測定した。
試験対象:一種類の浮遊したウイルス
試験結果:90分で99.96%除去

浮遊カビを90分で99.99%除去

試験機関:一般財団法人 北里環境科学センター
試験報告提出日:2020年7月15日
試験番号:北生発_2020_0102号
試験空間:25㎥(約6畳)の密閉した試験空間
実験方法:試験空間内で、攪拌ファンを作動させながら、カビ胞子液を10分間噴霧し、2分攪拌した後に、試験空間内の空気から初発(0分)の浮遊カビを捕集した。その後、攪拌ファンを止め、Molekule Air Mini+を運転し、30、60、90分後に浮遊カビを捕集した。なお、自然減衰(コントロール)も実施し、それぞれのサンプルの浮遊カビ数を測定した。
試験対象:一種類の浮遊したカビ
試験結果:90分で99.99%除去

浮遊菌を90分で99.94%除去

試験機関:一般財団法人 北里環境科学センター
試験報告提出日:2020年7月15日
試験番号:北生発_2020_0101号
試験空間:25㎥(約6畳)の密閉した試験空間
実験方法:試験空間内で、攪拌ファンを作動させながら、菌液を10分間噴霧し、2分攪拌した後に、試験空間内の空気から初発(0分)の浮遊菌を捕集した。その後、攪拌ファンを止め、Molekule Air Mini+を運転し、30、60、90分後に浮遊菌を捕集した。なお、自然減衰(コントロール)も実施し、それぞれのサンプルの浮遊菌数を測定した。
試験対象:一種類の浮遊した菌
試験結果:90分で99.94%除去

花粉を10分で79%除去

試験機関:インターテック社
試験番号:104159813CRT-001A
試験空間:30㎥の密閉した試験空間
実験方法:ANSI(米国規格協会)/AHAM(米国家電製品協会)の規格に従った実験。実験空間に花粉を注入し、Molekule Airを稼働させ、レーザーエーロゾル分光計または空気力学的粒子径計を使用し、1分ごとに1立方メートル当たりの花粉濃度を測定。
実験対象:サイズが3μm~10μmの花粉
実験結果:10分で79%除去

ハウスダストを20分で82%除去

試験機関:インターテック社
試験番号:104159813CRT-001A
試験空間:30㎥の密閉した試験空間
実験方法:ANSI(米国規格協会)/AHAM(米国家電製品協会)の規格に従った実験。実験空間にダストを注入し、Molekule Airを稼働させ、レーザーエーロゾル分光計または空気力学的粒子径計を使用し、1分ごとに1立方メートル当たりのダスト濃度を測定。
実験対象:サイズが1μm~3μmのダスト
実験結果:20分で82%除去

タバコの煙を22分で84%除去

試験機関:インターテック社
試験番号:104159813CRT-001A
試験空間:30㎥の密閉した試験空間
試験方法:ANSI(米国規格協会)/AHAM(米国家電製品協会)の規格に従った実験。実験空間に粒子を注入し、Molekule Airを稼働させ、レーザーエーロゾル分光計または空気力学的粒子径計を使用し、1分ごとに1立方メートル当たりの粒子濃度を測定。
試験対象:サイズが0.1μm~1.0μmの煙粒子
試験結果:22分で84%除去

室内の空気の浄化、
それがMolekuleの
ミッションです

Molekule’s mission is to destroy indoor air pollution for everyone, everywhere.

世界中の室内の空気をきれいに保つ、
それがMolekule社の設立理由であり、使命です。

The Molekule story

1995年
息子を救いたい、科学者の願いが発端

子供がひどい喘息とアレルギーだったことが きっかけで、当時フロリダ大学の教授だった ヨギ・ゴスワミ博士は、汚れた空気についての 研究を開始しました。
そして試行錯誤の後、画期的な空気浄化技術、 PECOを開発。
その後、PECOテクノロジーは フロリダ大学とサウスフロリダ大学で さまざまな物質でのテストを実施し、 23を超える研究結果を発表するに至りました。

2014年
Molekule、設立

父・ゴスワミ博士の研究を子供の頃から近くで 見ていた息子のディリップと娘のジャヤ・ラオは 科学が果たす大きな力を実感して育ちました。
ともにスタンフォード大学で学んだ姉弟は、 PECOテクノロジーを世界で共有する着想を得て、 2014年にMolekule社を立ち上げました。
現在、ディリップはMolekuleのCTO、 ジャヤ・ラオはCEOとして、 世界中のMolekuleチームとともに、 科学の力で室内の空気の浄化をミッションに PECOテクノロジーによる空気清浄機を製品化し、 日々改良を重ねています。

2020年
広がる、モレキュル

2016年のWHOの調査データ(注)によると、 世界人口の91%の人が汚染された空気を吸っています。
それこそが、家庭用を超えて、Molekuleが 病院や学校、企業、そして交通機関にまで PECOテクノロジーを広げていく理由です。
そして、日本でも その一歩が踏み出されました。
注:https://www.who.int/health-topics/air-pollution#tab=tab_1